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鏡について語るよ 蓬莱鏡編

 

こんにちは、今日は東京国立博物館、法隆寺宝物館に所蔵されている”蓬莱鏡”について紹介します。

 

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1758年(宝暦8年)に制作された白銅の鏡です。保存状態、作品の質、両方ともとてもいいです。

 

あとで説明しますが、”蓬莱図”の要素を美しく円形の中にデザインしています。

 

ではでは、蓬莱図を説明する前に、その元となる神仙思想から説明していきます。

 

神仙思想とは

 

神仙思想というのは、古代中国において不老長寿について考えた人の思想です。

 

いわゆる仙人と呼ばれる人たちの存在を信じて、自分も仙人になろうと考えた人たちは、神仙思想を作り出しました。中国伝統の呼吸法や薬学の研究も、ここにルーツがあったりします。

 

ちなみに、この思想の流行は漢~晋の時代が中心です。だいたい1世紀から5世紀にあたります。

 

蓬莱図とは

 

この神仙思想で説かれている仙山(すごい山)が蓬莱山です。渤海の東にあり、仙人が住み不死になる薬があるといわれていました。

 

竹取物語で、かぐや姫が求婚してきた貴公子の一人に「蓬莱山にある不老不死の枝持って来てくれる?」と言っていた、空想の山です。

 

平面作品にデザインする時は、鶴や亀、松竹梅(とくに松)、老翁などがそれを象徴する図として使われます。

 

この鏡では、鶴、亀、松が丁寧にデザインされています。

 

この蓬莱図を鏡の背面に置くのは、日本では室町時代~江戸時代にかけて大変流行しました。*1

この作品も江戸時代のものですね。

 

まとめ

 

何にせよ縁起のいい作品です。重要文化財や国宝の指定を受けている作品ではありませんが、それに匹敵するクオリティがあります。

 

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鶴、亀、松というモチーフを並べる蓬莱図の中では、随一の作品と言えます。

 

 

 

おわり